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測量について

2024/09/21

トランシットコンパスの使い方:精度の高い測量を行うためのガイド

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こんにちは、村上工業の測量課長です。

今日は、トランシットコンパスの使い方についてご紹介します。測量は重要な業務であり、正確なデータを取得するために、正しい機器の使用方法を把握することが不可欠です。

それでは、早速トランシットコンパスの操作手順に移りましょう。

1. 機械の据え付け

まず初めに、トランシットコンパスの据え付けから始めます。測点がある場所に機械を設置する際は、三脚に下げ振りを取り付け、上からの視点で下げ振りが測点の上に来るように一等を調整します。

トータルステーションとは異なり、測点の求心位置がないため、正確な位置合わせには下げ振りが必要となります。

2. 機械の水平調整

機械を据え付けたら、次は水平に調整します。水平板に付いている水の位置を確認し、プロの点を水面の位置に合わせます。

この状態で機械が水平に安定していると確認できたら、次のステップへ進みます。

3. 望遠鏡の回転

次に、望遠鏡を回転させます。固定ネジを緩めると、望遠鏡が水平面で自由に回転します。その後、ホイ磁石を使用して北を指示する方向に合わせます。

ロックを解除すると、磁石が北に向かいます。

4. 視野の合わせ方

望遠鏡を使って目標の方向を確認します。望遠鏡には上下の調整ネジがあるので、これを用いて目標に合わせます。距離を測る際は、望遠鏡の中心から目標までの距離を測定します。

5. 測定の実施

測定時には、測点から目標までの方位角、距離、水平角を記録します。方位角は、方位磁石を使って測定するため、実際の測量データにおいても重要な役割を果たします。

これらのデータをメモリに記録し、次の測定に備えましょう。

6. 注意点

トランシットコンパスを使用する際の注意点として、周囲に金属製のものがある場合、磁石が影響を受けて方位が狂うことがあります。金属物が近くにある場合は、注意が必要です。

特に、最近の重機などが近くにある場合は、正確な方位を得られないことがあるため、感度が高い環境での測量は特に意識しましょう。

7. コンパクトな収納

測量が終わったら、機械を収納します。三脚からトランシットコンパスを外し、レバーを緩めて折りたたみます。コンパクトになるので、持ち運びも楽です。普段はケースに入れておくと、保護にもなります。

まとめ

今日はトランシットコンパスの使い方について詳しくお伝えしました。

精度の高い測量業務には、正しい操作が不可欠です。この知識を活用して、ぜひ実務に役立ててください。

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