Career
2023/07/27
インタビュー 田郷様
入社の経緯を教えてください。
親戚が土木関係の仕事に就いていたこと、NHKのドキュメンタリー番組(国土地理院の職員が山の上に登り、三角点を測る内容)に感動したことをきっかけに、新卒で測量関係の会社に就職しました。
その後、社会情勢の影響を受け、40歳を過ぎて退職。工場勤務を経て「もう一度経験を活かして働きたい」と転職先を探す中で、村上興業に出会いました。
入社の決め手はなんですか?
私が新卒入社した測量会社は、森林土木が中心でした。でも、村上興業は、一般土木も農業土木も森林土木も請け負っています。会社が技術者を抱えているからこそ、幅広く対応ができる。これは、いい会社だと思いました。
当時は、まだ週休2日は当たり前の時代ではありません。でも、村上興業は15年以上前から、週休2日制。年間休日数も多く、働き方改革が進んでる会社だと思ったことも、入社の決め手です(笑)。
現在の仕事内容について教えてください。
公共事業の場合、測量は、基本的に主任技術者と業務担当者、補助スタッフの3人1組体制で行います。業務を担当するには、測量士・測量士補の資格が必要で、私も現場によって主任技術者、業務担当者どちらも担当します。
主任技術者は、業務全体の統括がメイン業務です。業務担当者は、現地に足を運び、測量します。持ち帰ったデータの整理や図面の作成、計算書の整理などを行います。
やりがいを感じる時、この仕事をやっていて良かったなと思える瞬間は?
自分が測量で関わった場所に、新しい道路が完成したときは、「この仕事をやっていてよかったなぁ」としみじみ思います。高速道路の用地取得にも関わり、山の境界を調べる調査を行いました。山の部分に新しい道が通るので、土地の持ち主を調べるんです。法務局に行けば、ある程度調べることはできますが、登記されている土地の配置(公図)は、明治時代につくられた絵図を元につくられたものがほとんどです。
昔は、多くの人が山に入っていたので、地主さんも自分の山をご存じでした。でも、今は山に行くことが減り、詳しい人もおられません。そのため、地元の長老と呼ばれる方にも話を聞きました。今もその高速道路を車で走ると、立ち会いをして、境界の測量まで無事に終えた喜びを思い出します。
長い測量人生の中で、変わったもの、変わらないものとは?
大きく変わったのは、ドローンの活用です。とにかく画期的。ドローンも、アナログからデジタルへと移行しています。これまでは、地形を点で捉える方法が中心でしたが、今は、ドローンを飛ばして面として捉える方法を国も推奨しています。
変わらないものは、どの機械も人が正確に設置する必要があることです。あとは選点。机上で点を作る場所を決めるのは、人の仕事です。数量は予算によって決められています。いかに効率よく選点計画を立てるか。これが大事。測るだけが測量じゃないんです。
一日の仕事の流れを教えて下さい。
仕事は「外業」「内業」に分かれています。ただ、測量作業は、天気に左右されるもの。できるだけ天気の良い日に現場に行けるよう、また雨の日には社内で作業ができるよう、計画を立てています。
外業の例(基準点測量)
既に作業計画が完成している場合、計画に基づいて現地に基準点を設置します。アスファルト上に金属鋲を打ったり、地面にプラスチック杭を打ったりします。特に重要な基準点の場合、道路のコンクリート構造物、例えば側溝の集水桝の上にドリルで穴を開けて、キャップの付いた鋲を基準点として設置することも。基準点の設置作業を終えてから、基準点の観測に入ります。
内業について
外業で測量したデータを測量専門ソフトに入れ、データの処理・整理を行います。処理後のデータを使い、CADを使って測量図を書きます。
これから村上興業に入りたい方へメッセージ
測量も設計も、技術者集団です。技術は、日進月歩進んでいるため、日々、新しい情報を仕入れて身につける必要があります。村上興業は、「講習会・展示会、どんどん行ってください」「どんどん資格を取得してください」と、奨励している会社です。業務に関係のある内容であれば、会社にバックアップ体制があることは、大きな強みだと思います。
今も、未経験で入社し、勉強し、資格を取得して働いている人もたくさんいます。業務担当者になれば、新たな仕事を任せてもらえるため、やりがいも増えるはず。経験は問いません。「やってみたい!」という方、大歓迎です。